ハンプトン・ローズで史上初の装甲艦対決 ── 海戦の歴史を塗り替える

【バージニア州ハンプトン・ローズ 3月9日】

本日、チェサピーク湾において、海軍史の常識を根底から覆す驚天動地の戦いが行われた。南北戦争の趨勢を左右するこの海域で、北軍の新型装甲艦モニターと、南軍の装甲艦バージニアが数時間にわたり砲火を交えた。これは人類史上初めてとなる、装甲艦同士の直接対決である。

昨日、南軍のバージニアは北軍の木造軍艦を次々と沈め、制海権の掌握を狙っていた。しかし本日、その前に現れたのは、甲板が水面に沈み、回転式砲塔だけが突き出した奇妙な姿の北軍艦モニターであった。

両艦は至近距離まで接近し、重砲を撃ち合った。凄まじい衝撃音が海上に響き渡ったが、放たれた砲弾はいずれも鉄製の装甲に跳ね返され、深刻な打撃を与えるには至らなかった。互いに体当たりを試みるなど激しい攻防が続いたが、潮位の変化と損傷により、最終的に両艦は戦線を離脱。戦闘は引き分けに終わった。

しかし、この結果が意味するところは計り知れない。これまで海を支配してきた木造戦列艦が、鉄の怪物たちの前では無力であることを全世界に証明したからだ。ワシントンおよびロンドン、パリの海軍関係者は、この一戦によって「既存の艦隊がすべて旧式化した」との衝撃に包まれている。

今後、世界の海軍力は急速に鉄鋼と蒸気の時代へと舵を切ることになるだろう。ハンプトン・ローズの波間に消えたのは、単なる砲声ではなく、一つの時代の終焉であった。

— RekisyNews 軍事面 【1862年】

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