【ロンドン 3月4日】
イングランド国王チャールズ2世は本日、オランダ(ネーデルラント連邦共和国)に対し正式に宣戦布告を行った。これにより、11年前の和睦で幕を閉じた前回の紛争に続き、両国は再び「第二次英蘭戦争」という全面対決の局面を迎えた。
開戦の直接的な引き金となったのは、西アフリカや北米などの植民地における交易権の激しい衝突だ。昨年、イギリス艦隊が北米のオランダ拠点ニューアムステルダム(現ニューヨーク)を占領したことで両国の緊張は極限に達していた。チャールズ2世は本日の宣言で、「オランダの傲慢な海上支配を打破し、イングランドの正当な商業権益を奪還する」と強い決意を表明した。
迎え撃つオランダ側も、名将デ・ロイテル提督を中心に、最新鋭の戦列艦を集結させている。オランダは中継貿易による圧倒的な経済力を背景に、海軍力の強化を急いできた。イングランドは、王弟ヨーク公ジェームズ率いる海軍を主力として、オランダの貿易路を封鎖し、敵経済の窒息を狙う構えだ。
ロンドン市内では開戦を支持する愛国的な熱狂が渦巻く一方で、長期戦による物価高騰を懸念する声も上がっている。世界の海の支配権を握るのは、イングランドのライオンか、あるいはオランダのライオンか。欧州の覇権を賭けた大海戦の幕が、今、切って落とされた。
— RekisyNews 海外・政治面 【1665年】
