ダッカでベンガル語を巡り流血 ーー 国語化要求の学生と治安部隊が衝突

【ダッカ 2月21日】

東パキスタンの中心都市ダッカで本日、ベンガル語の国語化を求める学生・市民の集会が行われ、これを阻止しようとする治安当局・部隊と衝突した。政府は集会規制を敷き、大学周辺や官庁街に警戒線を張ったが、デモ隊は「国語はベンガル語を」と唱えて前進し、もみ合いの末に発砲があったと伝えられる。死傷者が出たとの情報が広がり、病院には負傷者が運び込まれ、街は騒然としている。

背景として、パキスタン建国後、中央はウルドゥー語を国語の柱に据えようとしてきた一方、人口の多い東側では日常語であるベンガル語の地位が軽んじられるとの不満が蓄積していた。学生組織や知識人は言語運動を組織し、ダッカ大学周辺では討論会や署名活動が続いていたという。今回の衝突は、行政の統一と地域の尊厳が正面からぶつかった形で、東パキスタンの政治と社会の緊張を映す出来事として注目される。

現場の通りは乾いた埃が舞い、拡声器の声が途切れた瞬間、群衆のどよめきが波のように広がった。路上には投げ捨てられた靴や紙片が散り、若者が負傷者を抱えて路地へ走る姿も見られたという。事態の収拾に向けた当局の対応と、運動側の反発がどこまで広がるか、慎重に見極める必要があるとの見方もある。

— RekisyNews 国際面 【1952年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次