リオ・グランデの浅瀬で激突 ── 南北戦争、西部戦線の命運分かつヴァルヴァードの戦いが勃発

【ニューメキシコ準州 2月20日】

東部で凄惨な戦いが続く中、ついに南北戦争の戦火は広大な西部・ニューメキシコ準州にも及んだ。本日、リオ・グランデ川の浅瀬「ヴァルヴァード」付近において、テキサスからの侵攻を図る南軍と、拠点を死守する北軍による激しい衝突、ヴァルヴァードの戦い(Battle of Valverde)が開始された。

南軍の指揮を執るのは、ヘンリー・ホプキンス・シブリー准将率いる「ニューメキシコ軍」である。彼らの目的は、この地を制圧することでカリフォルニアの金鉱山や太平洋岸の港湾への通路を確保し、南部の経済的封鎖を打破することにある。これに対し、エドワード・キャンビー大佐率いる北軍は、近隣のフォート・クレイグ(クレイグ砦)を拠点に、志願兵や地元民兵からなる混成部隊を動員して、南軍の北上を阻もうとしている。

本日未明、南軍がリオ・グランデ川の東岸を迂回して川を渡ろうとした際、北軍がこれを察知して攻撃を開始。両軍は冷たい川の水を跳ね上げ、泥濘の中で血で血を洗う銃撃戦を展開した。北軍には、伝説的な辺境開拓者として知られるキット・カーソン大佐率いるニューメキシコ志願兵部隊も参戦しており、地形を熟知した粘り強い防衛を見せている。

しかし、南軍のテキサス騎兵隊は極めて士気が高く、凄まじい突撃を繰り返して北軍の陣地を脅かしている。特に、大砲の争奪を巡る至近距離での乱闘は熾烈を極めており、荒野には硝煙と叫び声が絶え間なく響いている。

今回のヴァルヴァードにおける戦いの行方は、単なる一地方の衝突に留まらない。もし南軍が勝利し、サンタフェを経て西部を掌握することになれば、合衆国の地理的統一は根底から覆されることになるだろう。夕闇が迫る中、リオ・グランデの川面は両軍の流した血で赤く染まり、戦いは明日以降も続く熾烈な消耗戦の様相を呈している。

— RekisyNews 社会面 【1862年】

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