【地中海・マルタ沖 2月18日】
本日未明、マルタ沖で英海軍戦隊が仏の補給護送船団を追撃し、激しい砲戦の末に勝利した。戦いは、バレッタに籠る仏守備隊が食糧不足に苦しむ中、トゥーロンから食糧・軍需品・増援を運ぶ船団が島沿いに接近し、封鎖の間隙を突こうとしたことに端を発する。英側は島外海を警戒していた艦から通報を受け、夜明けとともに一斉に追跡を開始した。
視界が開けると、英艦隊は沿岸線に貼り付くように進む仏船を捉え、速力に勝る艦が先回りして射程へ入った。追撃の最中、英フリゲート艦が仏旗艦ジェネリュー(戦列艦)に食い下がり、至近で砲撃を交わして足止めしたという。やがて英主力艦が追いつき、数で劣る旗艦は包囲されて降伏、仏側指揮官ペレー准将は戦闘中に致命傷を負ったと伝えられる。護送船のうち1隻も拿捕され、残る数隻は混乱に乗じて逃走した。
今回の勝利で、マルタの仏守備隊に届くはずだった補給は大きく断たれ、島の包囲戦は英側に有利に傾く見通しだ。英戦隊は引き続き海上封鎖を強める構えで、バレッタの物資事情はさらに逼迫するとみられる。海上では砲煙が薄れると同時に潮風が戻り、破損した帆の修理に取りかかる水兵の姿が見えたという。
— RekisyNews 国際面 【1800年】
