【マンスーラ 2月8日】
本日、エジプト下流域の要衝マンスーラ近郊において、フランク諸侯を中心とする遠征軍と、アイユーブ朝の守備軍との間で大規模な戦闘が始まった。ダミエッタを拠点とした遠征軍は、ナイル河の支流を越えて内陸へ進出し、マンスーラ攻略を試みたが、市街と河川を巧みに利用した迎撃に直面している。
戦端は、遠征軍の先鋒が河岸の渡河点を確保し、市内へ突入したことで開かれた。狭い街路では騎兵の機動が妨げられ、守備側は伏兵と矢隊を配して応戦。白兵戦が連続し、戦場は瞬時に混乱の渦となった。現地では、遠征軍の一部が孤立し、指揮系統の維持に苦慮しているとの報が入っている。
一方、守備側は指導者の急逝という不安要素を抱えながらも、軍紀を保ち、橋梁や堤を要点として防衛線を構築。住民の避難と物資の移送も同時に進められ、長期戦を見据えた構えがうかがえる。ナイルの水位と補給線の確保が勝敗を左右するとの見方が強い。
この戦いは、エジプトの中枢をめぐる帰趨を決する可能性を秘める。双方とも損害を顧みぬ構えであり、今後数日にわたって激戦が続くとみられる。
— RekisyNews 戦記面 【1250年】
