米軍、北ベトナムへの爆撃を開始

【サイゴン 2月7日】

米国は本日、インドシナ情勢をめぐる軍事行動として、北部ベトナム地域に対する航空爆撃を開始した。現地時間未明から戦闘機編隊が出撃し、軍事施設や補給拠点とされる地点に対し爆撃が行われたと発表されている。これにより、これまで主として南部地域で展開されてきた戦闘は、北部を直接対象とする新たな段階に入った。

米側は今回の空爆について、南部における武装勢力の活動を抑止し、背後からの支援を断つことが目的であると説明している。政府関係者は「限定的かつ段階的な行動」と強調し、全面的な戦争拡大を意図するものではないとの立場を示した。一方で、北部側はこれを主権侵害と非難し、強い反発を示している。

サイゴン市内では、米軍基地周辺で警戒が強化され、兵士の移動が目立った。市民の間には緊張が広がり、「戦火がさらに広がるのではないか」と不安の声も聞かれる。すでに南部では戦闘が長期化しており、治安悪化や避難民の増加が深刻な問題となっている。

国際社会の反応も分かれている。共産圏諸国は強く抗議する一方、西側諸国の中でも事態の拡大を懸念する声が上がっている。今回の爆撃開始は、インドシナをめぐる対立構図を一段と鮮明にし、今後の外交・軍事両面に大きな影響を与えるものとみられる。

— RekisyNews 国際面 【1965年】

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