北平、戦火なく解放軍入城──城門開かれ政権移行進む

【北平 1月31日】

中国北部の要衝・北平において本日、中国人民解放軍が市内へ進駐し、大規模な戦闘を伴わない形で入城した。国民政府側守備部隊は事前の協議に基づき武装を解除し、城内の秩序維持は円滑に引き継がれたと伝えられる。古都は砲声に包まれることなく、新たな局面を迎えた。

昨年来、華北一帯では内戦の主戦場が移ろい、各地で戦況が急変していた。北平周辺でも解放軍が包囲を強める一方、城内では市民生活への影響を最小限に抑える方策が模索されてきた。今朝、主要城門が開かれ、部隊が整然と進入する様子に、市民は沿道から静かに見守ったという。

市内の行政機関や交通要所では、治安維持と公共機能の継続が最優先とされ、略奪や混乱は報告されていない。市場は通常どおり開かれ、電力・通信も概ね保たれている。解放軍側は規律の厳守を通達し、住民への協力を呼びかけた。

北平は歴史的・政治的象徴性の高い都市であり、今回の無血入城は内戦の趨勢に大きな影響を与えるとみられる。関係者の間では、今後の政治体制の行方と全国的な戦局の推移に注目が集まっている。古城の冬空の下、銃声なき一日が、長引く内戦の帰趨を占う節目となった。

— RekisyNews 海外面 【1949年】

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