デリー市で行進に発砲、住民多数死傷──緊張一気に高まる

【ロンドンデリー 1月30日】

北アイルランド西部のロンドンデリー市において本日午後、拘束政策に抗議するカトリック系住民の行進が行われ、これに対応したイギリス治安部隊との間で深刻な衝突が発生した。市内の住宅地区周辺で発砲が確認され、市民13人が死亡、少なくとも15人が負傷したと当局は明らかにした。

行進は非武装の参加者が中心とされ、現地では家族連れの姿も見られたという。だが、部隊が進路を遮断した直後に混乱が拡大し、銃声が相次いだ。目撃者の一人は「逃げ場を失った人々が地面に伏せる中で発砲が続いた」と語っている。

治安当局は、部隊が武装した者からの脅威に対応したと説明している一方、現場では武器を持たない参加者が標的となったとの証言が相次いでいる。市内の病院には負傷者が次々と搬送され、医療体制は逼迫した。

この地域では近年、宗派間の対立と治安対策をめぐる緊張が続いており、今回の事態は事態の深刻化を象徴する出来事と受け止められている。各地で抗議の動きが広がる兆しもあり、当局は夜間の外出を控えるよう住民に呼びかけた。

現地情勢はなお不安定で、今後の対応次第ではさらなる混乱を招く恐れがある。

— RekisyNews 国際面 【1972年】

アイキャッチ画像 SeanMack – 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2878907による

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