上海で日中両軍が武力衝突 市街地に緊張走る

【上海 1月28日】

本日未明、上海市内において日本海軍陸戦隊と中国国民政府系の第十九路軍が武力衝突し、同地は一挙に緊迫した情勢に包まれた。これにより、昨年来満洲をめぐって悪化していた日中関係は、ついに国際都市・上海を舞台とする大規模な軍事衝突へと発展した。

衝突は、日本人居留民保護を名目に展開していた日本側部隊と、上海周辺に布陣していた第十九路軍との間で発生したとされる。市内では銃撃や砲声が響き、住宅地や商業地区にも戦火が及び、一般市民の避難や交通遮断が相次いだ

上海は各国租界を抱える国際都市であり、今回の事態により英米をはじめとする列強諸国も強い懸念を示している。租界当局は治安維持に追われ、外国人居留民の安全確保が急務となっている。一方、中国側では、主権侵害として日本への抗議の声が高まり、国内世論の反日感情も急速に拡大している。

この武力衝突は、単なる局地戦にとどまらず、極東の国際秩序に重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。国際連盟を通じた外交的解決を求める声も上がる中、事態の収拾は依然として不透明であり、今後の推移が注目される。

— RekisyNews 国際面 【1932年】

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