英軍大敗と小拠点の死守 南アフリカで相次ぐ激戦

ズールー戦争: イサンドルワナの戦い

【ズールー王国境界 1月22日】

南アフリカ南東部において進行中のズールー戦争で本日、英軍とズールー王国軍の間で二つの戦闘が相次いで発生した。午前中、イサンドルワナ丘陵付近で行われた戦いでは、進軍中の英軍部隊がズールー軍の大規模な包囲攻撃を受け、壊滅的な損害を被った。一方、同日夕刻から夜にかけて、ロルクズ・ドリフトの小規模な補給拠点では、少数の英軍守備隊がズールー軍の猛攻を辛うじて撃退した。

イサンドルワナでは、英軍が野営地を十分に防備しないまま部隊を分散させていた隙を突かれ、数千人規模のズールー戦士が伝統的な「牛角陣形」で包囲。銃火器を有する英軍は善戦したものの、弾薬補給の混乱と数的劣勢が重なり、最終的に撤退不能となった。現地からの報告では、英軍の死者は千人を超えるとみられ、これは帝国軍にとって近年まれに見る大敗とされている。

これに対し、約20キロ離れたロルクズ・ドリフトでは、百名余りの英軍兵士が病院と倉庫を即席の防御拠点として構築し、夜を徹した攻防戦に臨んだ。ズールー軍は繰り返し突撃を敢行したが、守備隊は銃撃と即応的な防御工事でこれをしのぎ、圧倒的な兵力差にもかかわらず拠点を保持した。

同一日に起きたこれら二つの戦闘は、ズールー軍の戦術的柔軟性と士気の高さ、そして英軍の作戦上の慢心を浮き彫りにしている。南アフリカにおける戦局は、当初の英側の楽観的な見通しを大きく揺るがす局面を迎えたといえよう。

— RekisyNews 国際面 【1879年】

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