【スーダン・アブクレア 1月17日】
スーダンで続くマフディー戦争は本日、新たな局面を迎えた。ナイル川流域のアブクレアにおいて、イギリス軍とマフディー派反乱軍が正面衝突し、「アブクレアの戦い」と呼ばれる激戦が発生した。英軍は、包囲下にあるゴードン将軍救援を目的とした遠征軍の一部として、この地を進軍中であった。
戦闘は、砂漠地帯を行軍してきた英軍部隊が、突如として大規模なマフディー派の襲撃を受けたことで始まった。マフディー派は数に勝る兵力で四方から攻勢をかけ、英軍は歩兵による防御陣形(スクエア)を組んで必死の応戦を行ったとされる。銃剣戦にまで及ぶ激しい白兵戦となり、戦場は一時混乱に陥った。
最終的に英軍は陣形を維持し、反乱軍を撃退することに成功したが、指揮官を含む多数の死傷者を出すなど、勝利の代償は極めて大きかった。この戦いは、マフディー派の戦闘力と士気の高さを改めて示す結果となり、英国内でもスーダン遠征の困難さが強く認識される契機となった。
アブクレアでの激闘は、ゴードン将軍救援への道のりが容易でないことを明白にし、マフディー戦争が今後さらに長期化・激化する可能性を示唆している。
— RekisyNews 国際面 【1885年】
