捕虜の王と皇帝、屈辱の講和──マドリード条約締結

【マドリード 1月14日】

イタリアをめぐる長年の戦争に一つの大きな転機が訪れた。神聖ローマ皇帝 カール5世 と、前年のパヴィアの戦いで捕虜となっていたフランス王 フランソワ1世 は本日、マドリードにおいて講和条約に調印した。

この条約は、皇帝側が圧倒的優位に立つ中で結ばれたものであり、内容はフランス王にとって極めて苛酷なものとなった。フランソワ1世は、イタリアにおける権利主張を放棄し、さらにブルゴーニュ地方の割譲を認めることを余儀なくされた。また、自身の解放と引き換えに、王子二人を人質として差し出す条項も盛り込まれている。

宮廷周辺では、この講和が戦争の終結ではなく、一時的な屈服に過ぎないとの見方が強い。実際、フランス国内では条約条件への反発が広がっており、王が帰国後に約束を履行するかどうかについて疑念の声も上がっている。

一方、カール5世にとっては、イタリア戦争における覇権を内外に示す結果となった。今回の条約は、欧州の勢力均衡を大きく左右するものとして、各国が固唾をのんで成り行きを見守っている。

— RekisyNews 国際面 【1526年】

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