【ザンジバル 1月12日】
東アフリカ沖のインド洋に浮かぶザンジバル諸島で本日未明、武装蜂起した革命勢力が首都ザンジバル市を制圧し、ザンジバル王国の王政が崩壊した。これに伴い、革命指導部は王制の廃止を宣言し、新たにザンジバル人民共和国の樹立を発表した。
革命は、アラブ系支配層が政治・経済の主導権を握ってきた従来の体制に対し、アフリカ系住民を中心とする不満が高まる中で発生した。警察や王国軍の抵抗は限定的で、王国政府は短時間のうちに統治機能を失った。国王ジャムシード・ビン・アブドゥッラーは国外へ脱出したと伝えられている。
新政権は即座に旧政府を解体し、主要施設を掌握した。革命評議会は声明で、人種的・社会的格差の是正と独立国家としての主権確立を掲げ、旧来の支配構造を一掃する方針を明らかにした。一方、市内では一部で混乱や報復行為が発生しているとの情報もあり、治安の安定が今後の課題となる。
ザンジバルは1963年にイギリスから独立したばかりであり、今回の革命は独立後間もない国家体制を根底から覆す事態となった。冷戦下においてアフリカ地域で相次ぐ政変の一つとして、国際社会も強い関心を寄せている。この革命が地域情勢や周辺諸国との関係にどのような影響を及ぼすか、今後の推移が注目される。
— RekisyNews 国際面 【1964年】
