【広西省桂平県 1月11日】
清国南部の広西省桂平県金田村において本日、洪秀全が率いる集団が武装蜂起し、後に太平天国の乱と呼ばれる大反乱が始まった。貧困と飢饉、重税に苦しむ農民や流民が呼応し、清朝体制に対する不満が一気に噴出した形である。
洪秀全は、独自の宗教思想を掲げ、自らを「天王」と称して信徒を組織してきた人物である。彼の思想は伝統的儒教秩序を否定し、平等と救済を強く訴えるもので、地方社会に急速に浸透していた。今回の蜂起では、武装した信徒が官憲を排除し、村落を掌握したと伝えられている。
清朝はすでに各地で反乱や財政難に直面しており、この蜂起を単なる地方騒乱として処理できるかは不透明とみられる。洪秀全の勢力は今後、周辺地域へ拡大する可能性があり、南中国全体の秩序を揺るがす事態に発展する恐れもある。
今回の蜂起は、宗教思想と社会不安が結びついた反清運動として注目され、清国の将来を左右する重大な局面となりつつある。
— RekisyNews 国際面 【1851年】
