【ソフィア/ベオグラード 3月13日】
本日、セルビア王国とブルガリア王国との間で、攻守同盟を含む相互援助条約が正式に調印された。ロシア帝国の強力な仲介によって実現したこの軍事協力体制は、ギリシャおよびモンテネグロを巻き込んだ「バルカン同盟」の強固な中核となる。この同盟の成立は、バルカン半島におけるオーストリア=ハンガリー帝国の影響力を削ぎ落とす、ロシア外交の大きな勝利と見られている。
条約の表向きの目的は「現状維持」とされているが、秘密議定書には、バルカン諸国が長年苦しめられてきたオスマン帝国の支配を終わらせるための共同軍事行動が明記されている。とりわけ、マケドニア地方の領土分割をめぐる合意が含まれている点は極めて重要である。
ロシアのサゾーノフ外相は、この同盟をオーストリアによるボスニア併合への「対抗措置」として描き、パン・スラヴ主義の旗印の下で諸国をまとめ上げた。しかし、加盟各国はそれぞれに膨張主義的な領土欲を抱いており、この「火薬庫」に灯った火が、単なる防衛に留まる保証はどこにもない。
コンスタンティノープル(オスマン帝国)およびウィーン(オーストリア=ハンガリー帝国)の当局は、この秘密裏の接近に強い警戒感を示している。バルカン諸国が「団結」して巨人に立ち向かおうとする今、半世紀以上にわたる東方問題は、かつてないほど危険な新局面を迎えようとしている。
— RekisyNews 外交面 【1912年】
