信長公、安土に「セミナリヨ」用地を寄進 ── 南蛮文化の殿堂、城下に誕生へ

【安土 3月11日】

本日、織田信長公は、安土城下の沼地を埋め立てた広大な土地を、イエズス会の宣教師オルガンティノ氏に下賜された。ここには、キリスト教の教えと西洋の学問を伝える日本初の神学校「セミナリヨ」が建設される。

信長公は、安土を単なる軍事拠点ではなく、世界に類を見ない文化の集積地とすることを目指されている。今回の用地提供に際しては、城の近隣にある沼地の埋め立てを自ら命じるなど、異国の英知を日本へ取り入れることに並々ならぬ熱意を示されている。

建設が予定されているセミナリヨは、木造三階建ての壮麗な建築となる見通しだ。内部では、オルガンティノ氏や通訳官らによって、ラテン語や神学のほか、西洋の音楽、算術、さらには天文地理といった最新の科学知識が教えられるという。

オルガンティノ氏は、信長公の寛大なる計らいに深く感謝し、「この地は日本の知を育む新たな泉となるだろう」と語っている。天下布武を掲げる信長公の膝元で、伝統的な仏教勢力とは一線を画す「南蛮の学舎」がどのような役割を果たすのか。安土の町は、今、異国情緒あふれる新たな時代の息吹に包まれている。

— RekisyNews 社会・宗教面 【1580年】

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