【ローマ 3月11日】
本日、ローマ帝国の若き皇帝ヘリオガバルスが、帝都近郊の近衛隊キャンプにおいて暗殺された。シリア出身の異邦の神を奉じ、ローマの伝統的宗教や道徳をことごとく破壊してきた18歳の統治者は、皮肉にも自らを守るべきプラエトリアニ(近衛隊)の手によってその生涯を閉じた。
事件は午前、皇帝が従弟のアレクサンデル・セウェルスの処刑を命じようとした際に発生。アレクサンデルを支持する近衛兵たちが反旗を翻し、皇帝とその母ユリア・ソアイミアスを急襲した。二人の遺体は激昂した兵士らによって引きずり回された後、市街を流れるテヴェレ川へと投げ捨てられた。
ヘリオガバルスは即位以来、太陽神の石をローマに持ち込み、自らを最高神官として崇めるよう強要。度重なる奇行と贅を尽くした乱行は、伝統を重んじる元老院や軍部の激しい怒りを買っていた。本日の暗殺は、帝国の規律を回復しようとする勢力による「秩序の奪還」とも言える。
暗殺直後、軍は直ちに13歳のアレクサンデル・セウェルスを新皇帝として擁立。民衆は狂乱の統治が終わったことを歓迎しているが、軍の意向によって皇帝がすげ替えられる不安定な情勢は、帝国の将来に暗い影を落としている。
— RekisyNews 国際面 【222年】
