国王ルイ・フィリップ、外人部隊創設を布告 ── 異国の志願兵、アフリカの地へ

【パリ 3月10日】

本日、フランス国王ルイ・フィリップは、フランス軍の一部として外国人志願兵のみで構成される特殊部隊、フランス外人部隊を創設する詔書に署名した。これは、昨年の革命以降、国内に滞留している膨大な数の外国人兵士を組織化し、現在難航しているアルジェリアの植民地化を加速させるための画期的な軍事的決断である。

新設される部隊は、スイス、ドイツ、イタリア、ポーランドなど、欧州各地から自由や職を求めてフランスに渡った勇士たちを受け入れる。特筆すべきは、この部隊が「フランス本国以外の戦地でのみ運用される」という極めて限定的な任務を帯びている点だ。これは、国内に外国人武装集団を置くことへの国民の懸念を払拭しつつ、兵力を増強する国王の巧みな統治策と言える。

入隊にあたっては、素性を問わない「匿名性」が尊重される見通しで、過去を捨て、フランスという国家ではなく「部隊そのもの」に忠誠を誓うという特異な精神性が、この組織の根幹となる。本日より、パリやマルセイユの徴募所には、未知の冒険と新たな身分を求める異邦人たちが列をなしている。

アルジェリアの焦熱の砂漠が、彼らの最初の主戦場となるだろう。フランスの旗の下に集った、名前も持たぬ異国の戦士たち。本日産声を上げたこの部隊が、後に軍事史に残る伝説的な武勇を築くことになるのか、その真価は北アフリカの動乱の中で試されることになる。

— RekisyNews 軍事面 【1831年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次