【平安京 3月10日】
本日、長らく眼病に悩まされてきた三条天皇が譲位され、わずか9歳の敦成親王が第68代後一条天皇として即位された。これに伴い、新天皇の外祖父である左大臣・藤原道長氏が摂政に就任。平安の政界を主導してきた道長氏は、ついに天皇を直接補佐する最高位を掌握し、藤原北家による摂関政治を不動のものとした。
三条天皇と道長氏の間には、皇太子擁立や人事を巡る激しい対立が続いてきたが、本日の譲位をもって道長氏の完全勝利に終わった形だ。新天皇は道長氏の長女・彰子(上東門院)が生んだ第一皇子であり、外戚としての地位を得た道長氏の影響力は計り知れない。
宮中では、幼い新帝の即位を祝う儀式が厳かに執り行われている。道長氏は摂政として、天皇に代わって万機を総覧する立場となり、一族の栄華を象徴する「御堂関白」としての治世が本格的に幕を開ける。
この政変により、朝廷の権力構造は道長氏一人に集中。反対勢力は沈黙し、平安京の貴族社会は藤原一門による支配の色を一層強めている。千年の都に築かれたこの権力の頂点が、今後どのような文化と政治の黄金時代を築いていくのか、都の人々は固唾を呑んで見守っている。
— RekisyNews 社会面 【1016年】
