ザ・ドリフターズに新メンバー ── 志村けん氏、荒井注氏からバトン継承

【東京 3月9日】

本日、人気絶頂のコミックバンド「ザ・ドリフターズ」に、新たな息吹が吹き込まれた。かねてより脱退を表明していた荒井注氏(45)の後任として、付き人を務めていた志村けん氏(24)が正式メンバーとして加入。文京公会堂からの生放送『8時だョ!全員集合』の舞台上で、新旧交代の儀式が執り行われた。

番組の冒頭、リーダーのいかりや長介氏が「荒井注に代わる新しいメンバーです」と志村氏を紹介。荒井氏は「何だバカ野郎」の決め台詞を交えつつ、若き後継者に「頑張れよ」とエールを送った。志村氏は緊張した面持ちながらも、「一生懸命やります」と力強く宣言。客席からは驚きと共に、温かい拍手が送られた。

志村氏は1968年にいかりや氏に弟子入り。一度はドリフを離れた時期もあったが、復帰後は「マックボンボン」としての活動を経て、付き人としてグループを支えてきた。荒井氏が持つ「ふてぶてしさ」という独自のキャラクターを失うことはグループにとって大きな賭けだが、若さと身体を張ったギャグに定評のある志村氏の加入は、結成10周年を過ぎたドリフに新たな化学反応をもたらすと期待されている。

お茶の間の爆笑を牽引してきた怪物番組は、本日をもって「新生ドリフ」としての第一歩を踏み出した。荒井注という巨星が去った後、弱冠24歳の新顔がいかにして土曜夜の主役に躍り出るのか。テレビ黄金時代の新たな歴史が、今ここから始まろうとしている。

— RekisyNews エンタメ面 【1974年】 

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