マニラ奪還、ついに成る ── 日米の激戦一ヶ月、比都は灰燼に帰す

【マニラ 3月3日】

南西太平洋方面最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥は本日、フィリピンの首都マニラにおける日本軍の抵抗が完全に終結し、同市を奪還したと発表した。2月3日の市街戦開始からちょうど一ヶ月。米軍およびフィリピン軍による執拗な攻撃の末、ついに「東洋の真珠」と謳われた古都の全域が連合軍の手に戻った。

しかし、勝利の代償はあまりにも大きい。市街戦の最終局面において、イントラムロス(城壁都市)に立てこもる日本軍部隊は徹底抗戦を続け、激しい砲撃と火災によってマニラの歴史的建造物の大半が瓦礫の山と化した。退却する日本軍による住民への暴虐や、激しい地上戦に巻き込まれたことによる犠牲者は、市民だけで10万人を超えると推定されている。

マッカーサー元帥は声明で、「我々の旗が再びマニラの上に翻った。これはフィリピン国民の解放を象徴する勝利である」と述べた。かつて「私は必ず戻ってくる(I shall return)」と誓って去った元帥にとって、今回のマニラ制圧は軍事的・政治的な悲願の達成を意味する。

マニラの港湾施設を確保したことで、連合軍は今後、日本本土への海上封鎖を一段と強化し、南方からの物資輸送路を完全に断つ構えだ。フィリピン全土の平定にはまだ時間を要する見込みだが、戦略拠点である首都の陥落は、第二次世界大戦における日本の敗色をいっそう決定づけるものとなる。

— RekisyNews 海外面 【1945年】

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