【プエルト・プリンセサ 2月28日】
太平洋戦争のフィリピン戦線において、米軍を主力とする連合軍は本日、ビサヤ諸島の西端に位置するパラワン島への上陸作戦を開始した。ルソン島マニラでの激戦が終盤に向かう中、戦火は中部・南部諸島の掃討を目指す「ビジラン作戦(Operation Victor)」へと拡大。南方戦線は新たな局面を迎えている。
米第8軍の下命を受けた第41歩兵師団の部隊は、強力な艦砲射撃の支援のもと、パラワン島の要衝プエルト・プリンセサ近郊に殺到した。同島を守備する日本軍部隊は、第102師団の部隊を中心とした寡兵であり、圧倒的な物量を誇る米軍の前に厳しい抗戦を強いられている模様だ。
パラワン島は、南シナ海とスールー海を分かつ戦略上の要衝であり、ここを制圧することは連合軍にとってボルネオ方面への進出、および日本側の南方資源輸送ルートを完全に遮断することを意味する。米軍は上陸後、速やかに飛行場を確保・整備し、今後のビサヤ諸島の戦いにおける航空拠点として活用する方針と見られる。
マニラ奪還を経て、連合軍の矛先は今、フィリピン中部の多島海へと向けられた。各地に分散した日本軍守備隊は、補給を断たれたまま「自戦自活」の困難な戦いを余儀なくされており、南方の島々は今後、さらなる激戦の渦に巻き込まれることが予想される。
— RekisyNews 軍事面 【1945年】
