メシエ、乙女座に淡光の星雲「M49」を発見

【パリ 2月19日】

仏国の天文家シャルル・メシエは本日、乙女座のあたりに淡い光の雲のごとき天体を認め、記録に付した。望遠鏡を据えて探ると、星のような点ではなく、輪郭のぼやけた楕円の光として見え、通常の器械では捉えにくいとされる。メシエはこの天体を、彗星観測の折に紛れ込む「動かぬ雲状のもの」として整理する意図で、位置を測り、今後の照合に備えた。

観測は夜気の冷える刻に行われ、視野の端にかすかな光が浮かんでは消えるため、観測者は何度も眼を休めながら確かめたという。近くの恒星を手掛かりに方角を定め、同じ場所に戻って同一の光を再び見たことで、彗星ではなく恒常的な天体であることを確信した。

メシエは近年、彗星を求めて夜ごと巡回するうち、動かぬ光の斑が彗星と紛らわしいことを痛感しており、似た天体を一つずつ帳面にまとめる計画を進めている。今回の発見もその一環で、焦点距離の短い望遠鏡では「容易ならず」と述べたと伝わる。観測台の周囲では、霜が降りた木柵に手を当てて冷えをこらえ、燭の火を風よけにして記録を急いだ。同夜、雲間から星がにじむたび、観測者は息を殺し、光の楕円が視野に留まる瞬間を待ったという。

この天体は後にM49と呼ばれる見込みで、乙女座方向に数多い「星雲」群の一つとして注目される。星々の集まりか、あるいは別種の天界の雲か、正体はなお論じる段にないが、同種の天体を系統立てて記す試みは、彗星探索の妨げを減らすのみならず、天文学の新しい地図作りにも資するだろう。今後、他の観測家が追試し、位置と形状の報告が重なれば、天界の理解は一段深まるとみられる。

— RekisyNews 科学面 【1771年】

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