米週刊誌『News-Week』創刊、写真と短評で綴る新しい報道スタイル

【ニューヨーク 2月17日】

当地で本日、週刊ニュース誌『News-Week』が創刊された。創刊号は32ページ、定価10セント。表紙には今週の出来事を伝える複数の写真を配し、国内外の動きを一冊で振り返らせる構成が目立つ。編集部は「日々の速報を追うだけでなく、背景を整理し、要点を短く示す」ことを狙いに掲げ、読者に“一週間の見取り図”を届けたいとしている。 

紙面は「国内」「海外」などに区分され、政治・経済の動きに加え、社会の小さな変化も拾い上げる姿勢をうたう。創刊号では欧州の政局や米国内の新政権移行をめぐる見通しなど、重い話題が多い一方、短い解説と写真を組み合わせ、読み進めやすさを意識した。年間購読は4ドルとされ、初刷の部数も相当数にのぼるという。 

書店前では朝から足を止める通勤客も見られ、「新聞は多すぎるが、週に一度なら追える」と手に取る若者がいた。反面、既存の新聞社関係者からは「要約では深みが欠ける」との声もある。とはいえ不況下で情報の取捨選択が求められるいま、“週刊で整理する報道”が定着するか注目される。編集部は部数を着実に伸ばし、写真と短評で世相を映す新しい読み物に育てたい考えだ。さらに広告主の間でも、週刊の保存性に着目する動きがあり、紙面の伸び次第では、雑誌市場の勢力図にも影響を与えそうだ。読者の目は厳しい。創刊の試みは始まったばかりだ。

— RekisyNews 文化面 【1933年】

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