【神奈川・横浜 2月17日】
横浜市戸塚区の遊園地「横浜ドリームランド」が本日、最終営業日を迎え閉園した。開園は昭和39年。東京五輪の熱気が残る頃から家族連れの行楽地として親しまれ、休日には観覧車やボブスレー風の乗り物に歓声が上がった。だが近年は競争の激化に加え、運営側の財務整理も重なり、遊園地として存続したままの譲渡は難しいとして閉園が決まった。
園は来園者への感謝を掲げ、最終日まで入園料を無料とした。 朝から正門前には親子連れやかつての常連が列を作り、園内では閉園を告げる放送が繰り返された。思い出の遊具の前で記念写真を撮る姿が目立ち、売店ではパンフレットや土産を求める人が途切れない。閉園時刻が近づくとゲート周辺に人だかりができ、手を振って出る家族、立ち止まって振り返る若者もいた。係員は「お世話になりました」と頭を下げ、涙ぐむ者もいたという。
周辺の商店には「最後に一度」と訪れた客が流れ、バス停では帰りの便を待つ人が肩を寄せ合った。冷たい風が吹く夕刻、遠くから聞こえるアナウンスと遊具の駆動音が次第に減り、園内の灯りが一つずつ落とされていった。近隣住民は「子どもの頃の遠足がここだった」と語り、街の景色から消える寂しさをにじませた。
同園はかつて大船からのモノレール計画でも注目を浴びたが、実現は途上で止まり、アクセス面の課題も残った。閉園後の敷地利用をめぐっては関係者の協議が続く見通しで、地域には期待と不安が交錯する。夢の名を掲げた遊園地の終幕は、昭和の娯楽の記憶を静かに呼び起こしている。
— RekisyNews 社会面 【2002年】
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