【カブール 2月15日】
本日、ソ連軍最後の部隊がアフガニスタン北部の国境を越え、同国からの完全撤退を終えた。これにより、1979年末から続いてきたソ連軍の軍事介入は、およそ十年を経て幕を閉じることとなった。
撤退は昨年の合意に基づき段階的に進められてきたもので、最終部隊はアムダリヤ川に架かる橋を渡り帰還した。現地では戦闘が散発的に続く中での移動となり、緊張した空気の中での撤収となったという。
ソ連側は今回の撤退について「任務を果たした」と強調する一方、国内外では長期化した戦闘による人的・経済的負担の大きさが指摘されている。アフガニスタンでは反政府勢力との対立が依然続いており、今後の政情の行方は予断を許さない。
首都カブールでは大きな混乱は報告されていないが、市民の間には不安と期待が入り混じった声が聞かれる。外国軍の不在が真の安定につながるのか、国際社会も注視している。
十年に及ぶ軍事介入の終結は、冷え込んだ国際関係にも少なからぬ影響を与える可能性があり、東西関係の新たな局面を象徴する出来事として受け止められている。
— RekisyNews 国際面 【1989年】
