【イタリア・カッシーノ 2月15日】
本日、イタリア中部の山上に建つベネディクト会の古刹モンテ・カッシーノ修道院に対し、連合軍航空部隊が大規模な爆撃を実施した。修道院は山岳地帯を見下ろす要地に位置し、これまで攻防の焦点となっていた。
連合軍側は、修道院が敵軍の観測拠点や防御陣地として利用されている可能性があると判断し、爆撃を決断したとされる。一方で、同施設は長い歴史を持つ宗教建築であり、戦闘への直接関与を巡っては議論もあった。
午前中から多数の爆撃機が上空を旋回し、投下された爆弾により石造りの修道院は崩れ落ち、丘陵は濃煙に包まれた。麓の町カッシーノでも衝撃が伝わり、住民らは避難を余儀なくされた。
修道士らは事前に退去していたとの情報もあるが、建造物の被害は甚大と見られる。修道院の破壊は、戦況の打開を図るための措置とされる一方で、文化遺産への深刻な損失として各方面に波紋を広げている。
イタリア戦線では、首都ローマへ通じる進路を巡り激戦が続いており、今後も同地域での攻防は一層激化する見通しである。
— RekisyNews 国際面 【1944年】
アイキャッチ画像 Bundesarchiv, Bild 146-2005-0004 / Wittke / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5419752による
