【ブダペスト 2月13日】
ドナウ河畔の古都ブダペストをめぐる激戦が本日終結した。昨年末より続いていた同市の包囲戦は、赤軍部隊の総攻撃によって守備側が崩壊し、市内は完全に制圧されたと伝えられる。これにより、ハンガリー戦線における一大拠点は赤軍の手に落ちた。
市街は数週間にわたる砲撃と市街戦で深刻な損壊を受け、橋梁や公共建築の多くが破壊された。守備にあたっていたドイツ軍およびハンガリー軍の部隊は、最後まで抵抗を試みたが、補給を断たれ、退路も閉ざされた状況で戦闘は次第に縮小していったという。包囲網の内側では食糧不足が深刻化し、兵士のみならず市民も厳しい冬を耐え忍んでいた。
赤軍はドナウ東岸のペスト地区を足場に、西岸のブダ丘陵部へと進出。市内全域が制圧されたことで、ドナウ中流域の戦況は大きく転換する見通しだ。軍事筋は、これにより中欧方面への進撃が一層加速するとみている。
長きにわたり欧州各地を転戦してきた戦いは、今やハンガリーの首都にまで及んだ。瓦礫の中に立つ市民の姿は、この戦争の重みを静かに物語っている。
— RekisyNews 国際面 【1945年】
アイキャッチ画像 Bundesarchiv, Bild 146-1982-090-11 / Faupel / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5483129による
