【パリ 2月13日】
本日、リヨン出身の発明家オーギュストおよびルイのリュミエール兄弟が、新たな映写撮影装置「シネマトグラフ」に関する特許を取得した。写真乾板の製造で知られる同家の技術を基盤とするこの装置は、連続写真を撮影し、さらにそれを映写することを可能にするものである。
従来の動体写真装置は大型で扱いが難しく、主として実験用途に限られていたが、兄弟の考案した機械は軽量で持ち運びが可能とされる。手回し式の機構によりフィルムを断続的に送り、光を通して像を投影する仕組みは、撮影・現像・映写を一体化した点で画期的と評されている。
関係者によれば、工場の出入口や街路の様子など日常の風景を動くままに記録し、壁面に映し出すことができるという。実演が行われれば、観客はまるでその場にいるかのような臨場感を味わうことになるだろう。
科学界のみならず娯楽界からも注目が集まっており、写真術の延長にとどまらぬ新たな見世物としての可能性が取り沙汰されている。動く映像が広く公開される日も、遠くはないかもしれない。
— RekisyNews 文化面 【1895年】
