【信濃国柏原 2月13日】
信濃国柏原の俳人・小林一茶が、このほど自らの晩年を綴った随筆俳文『おらが春』を書き上げたことが伝えられた。長年にわたり諸国を行脚し、独自の俳風を築いてきた一茶が、郷里に戻り、身辺の出来事や心情を率直に記したものとされる。
本作は、近年の飢饉や家族の不幸、病苦など、作者自身を取り巻く厳しい現実を背景に、日々の暮らしや子らへの思いを平易な言葉で綴る内容という。軽妙な筆致の中にも、庶民の生活に寄り添う温かなまなざしが感じられると、近隣の文人らは評している。
一茶はこれまでも多くの句を世に送り出してきたが、本作は単なる俳句集にとどまらず、随想と句を交えた記録として特異な位置を占めるとみられる。雪深い信濃の冬、静かな家屋の中で書き進められたと伝えられ、郷里での穏やかな日常と、移ろう季節の気配が随所に描かれているという。
当地では、長い旅の末に帰郷した俳人が、己が人生を振り返りながら新たな境地に至ったことに感慨を寄せる声も聞かれる。今後、本作がどのように広まり、俳壇に影響を与えるか注目される。
— RekisyNews 文化面 【1820年】
アイキャッチ画像 Yoshi Canopus – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7681094による
