黒船再び浦賀沖へ —— ペリー提督、七隻率いて江戸湾に姿現す

【浦賀 2月13日】

米国東インド艦隊司令長官マシュー・ペリー提督が本日、七隻の軍艦を率いて再び浦賀沖に姿を現した。昨夏の来航に続く二度目の来日であり、江戸湾一帯には緊張が走っている。

蒸気を噴き上げる黒塗りの艦船は堂々と湾内に進み、砲門を備えた威容を誇示。沿岸では見物人や警備の武士らが集まり、その動向を固唾をのんで見守った。前回、将軍への国書を提出し、開国を求めた提督は、回答を求めるため再来したと伝えられる。

幕府は前回の衝撃を受け、沿岸警備の強化や対策の検討を進めてきたが、今回の来航は外交交渉がいよいよ具体的段階に入ったことを示すものとみられる。浦賀奉行所をはじめ幕府首脳部は対応に追われている。

市中では「再び黒船が来た」との報が瞬く間に広まり、不安と好奇の声が交錯している。異国船の威容は、鎖国体制を続けてきた我が国にとって重い現実を突きつける存在である。

この再来航が、わが国の将来を左右する重大な転機となるのか。江戸湾の静かな水面に映る黒船の影は、時代のうねりそのものを映し出している。

— RekisyNews 国内面 【1854年】

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