【ローマ 2月13日】
トスカーナ大公国の数学者・天文学者ガリレオ・ガリレイが本日、異端審問への出頭命令に応じローマに到着した。教会当局は、同氏が著した対話篇において地動説を擁護し、聖書解釈と相容れぬ主張を広めた疑いがあるとしている。
ガリレオは近年、『天文対話』においてコペルニクスの説を支持する議論を展開し、太陽を宇宙の中心とする見解を事実上肯定したと受け止められてきた。これに対し、教会は従来の天動説を正統とし、地動説の公然たる主張を禁じている。
到着したガリレオは体調不安も伝えられる中、慎重な態度を崩していない。だが、教会の権威と新しい自然哲学の対立は既に深刻であり、今回の審問はその行方を左右するものとみられる。
市中では、望遠鏡による天体観測で名を高めた学者の処遇に注目が集まっている。木星の衛星や金星の満ち欠けの観測は、従来の宇宙観に疑問を投げかけた。科学的観測と信仰の境界が問われる審問となる可能性が高い。
審理は近日中に開始される見通しで、ローマの学者や聖職者の間でも議論が続いている。
— RekisyNews 国際面 【1633年】
