【東京 2月12日】
本日、東京・新宿の百貨店 伊勢丹 新宿店 において、洋菓子メーカー メリーチョコレート が、バレンタイン向けと銘打った板チョコレートの販売を開始した。店頭に並んだのは、包装に工夫を凝らしたシンプルな板チョコで、贈答用として女性客の関心を集めている。
同社によれば、欧米で親しまれている恋人同士の記念日に着目し、日本でも菓子を通じて気持ちを伝える機会を提案したい考えだという。今回はまず板チョコレートを用い、女性が男性へ思いを託して贈るという新しい習慣の可能性を探る試みとなった。なお、華やかな意匠のハート型商品については、来年以降の展開を予定しているとされる。
売り場では「人に贈るために選ぶ菓子」という点が強調され、価格や包装の説明に足を止める来店客の姿が見られた。百貨店関係者は、従来は自家消費が中心だったチョコレートが、季節行事と結び付くことで新たな需要を生む可能性に期待を寄せている。
この動きが定着すれば、菓子売り場に季節ごとの“贈答文化”が根付くきっかけとなるかもしれない。まだ試行段階ではあるものの、本日の販売開始は、後に続く商慣習の芽として注目されそうだ。
— RekisyNews 経済面 【1958年】
