【京都 2月12日】
本日、京都を中心に宗教団体 大本 に対する大規模な警察行動が行われ、指導的立場にある 出口王仁三郎 ら幹部が不敬の疑いにより一斉に検挙された。内務当局は、教義や出版物の一部が国体を損なうおそれがあると判断し、捜索と身柄拘束に踏み切ったとしている。
関係者によれば、早朝から京都府内の本部や関連施設に警察官が入り、文書や書籍を押収。出口王仁三郎は取り調べのため連行され、ほかにも複数の幹部が同様に拘束された。教団側は、教えは精神修養と社会道徳の向上を目的とするもので、国家や皇室を軽んじる意図はないとして強く反発している。
近年、同教団は信者数を急速に伸ばし、地方にも拠点を広げていた。一方で、神秘的な表現や独自の終末観が世間の議論を呼び、当局は動向を注視してきた経緯がある。今回の措置は、宗教活動と国家秩序の関係をめぐる緊張が表面化したものと受け止められている。
本部前には信者が集まり、「信仰の自由を守れ」と声を上げる場面も見られた。事件の成り行きは、宗教界のみならず言論や思想の在り方にも影響を及ぼす可能性があり、今後の捜査と司法判断が注目される。
— RekisyNews 社会面 【1921年】
