「一粒で三百米」—— 栄養菓子グリコ、三越で発売

【東京 2月11日】

菓子メーカーの 江崎商店 は本日、独自に開発した栄養菓子「グリコ」を、東京・日本橋の 三越 にて発売した。「一粒三百米」のキャッチコピーを掲げる同商品は、少量で効率よくエネルギーを補給できる点を売りにしており、発売初日から来店客の関心を集めている。

グリコは、主要成分として栄養価の高い糖質を用い、日常生活や労働時の体力維持を目的に考案された菓子である。開発の背景には、近年注目を集める栄養学の進展があり、食事だけでなく菓子にも健康的価値を持たせようという新しい発想があるという。関係者は「甘味でありながら、身体の糧となる点が特徴だ」と説明している。

本日の売り場では、進物用や子どもの間食として購入する客の姿が目立った。試食をした来場者の一人は、「甘さの中に滋養があるように感じる。これまでの菓子とは趣が違う」と話し、実用性を評価する声も聞かれた。一方で、価格や栄養効果について詳しく尋ねる客も多く、新商品への関心の高さがうかがえる。

百貨店という格式ある場での発売は、菓子を単なる嗜好品ではなく、近代的な生活必需品の一端として位置づけようとする試みとも受け取れる。グリコが今後、家庭や職場、学校など幅広い場で受け入れられるかどうか、菓子業界のみならず一般社会からも注目されている。

— RekisyNews 経済面 【1922年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次