【東京 2月11日】
世界ボクシング界に激震が走った。WBC・WBA・IBF世界ヘビー級統一王者マイク・タイソンが本日、東京ドームで行われた世界同級タイトルマッチにおいて、挑戦者のジェームス・ダグラスに10回KO負けを喫し、王座から陥落した。
タイソンはプロ38戦目にして初黒星となり、1985年のプロデビュー以来続いていた無敗記録37連勝がこの日で途切れた。試合前の下馬評では圧倒的有利と見られていたが、リング上では序盤からダグラスが長いリーチと的確なジャブを武器に主導権を握り、王者にペースを渡さなかった。
中盤以降、タイソンは反撃を試みるものの、顔面への連打で消耗が目立ち、試合は一方的な展開となる。10回、ダグラスの右ストレートからの連打を受けたタイソンはキャンバスに沈み、レフェリーが試合を止めた。東京ドームに詰めかけた観衆は、絶対王者の敗北という歴史的瞬間を目の当たりにすることとなった。
この結果、ダグラスは一夜にして世界ヘビー級の頂点に立ち、番狂わせとして語り継がれる試合となった。一方、タイソンにとってはキャリアの転機となる敗戦であり、世界王座を巡る構図は大きく塗り替えられることになる。
— RekisyNews スポーツ面 【1990年】