氷上に競技の黎明 ーー 諏訪湖で全日本フィギュア初開催

【長野 2月11日】

長野県下諏訪町の諏訪湖に設けられた屋外スケートリンクにおいて、本日、第1回全日本フィギュアスケート選手権が開催された。国内で初めて「フィギュアスケート日本一」を競う公式大会となり、冬季競技の新たな一歩として注目を集めた。

会場となった諏訪湖畔のリンクには、各地から集まった選手や関係者、見物客が詰めかけ、湖面に張った天然氷の上で競技が行われた。当時はまだ人工リンクが一般的でなく、天候や氷の状態が競技の成否を左右する中、選手たちは滑走技術と表現力を競い合った。

競技の結果、東京帝国大学の五代正友が安定した滑走と巧みな演技を披露し、初代王者に輝いた。大学スケート界の実力を示す勝利として高く評価され、観衆からは大きな拍手が送られた。関係者の間では、今後この競技が学生のみならず、広く国民的な冬季スポーツとして発展することへの期待が語られている。

今回の大会開催は、日本におけるフィギュアスケート競技の制度化を象徴する出来事であり、天然氷の湖上から始まった日本フィギュア界の歴史として記憶されることになりそうだ。

— RekisyNews スポーツ面 【1922年】

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