【鹿児島 2月11日】
本日午前、東京大学宇宙航空研究所は、鹿児島県内之浦町の発射場からL-4Sロケット5号機を打ち上げ、人工衛星「おおすみ」を軌道に投入することに成功した。これにより、日本は独自技術によって人工衛星を宇宙空間に送り込んだ世界で4番目の国となった。
打ち上げられた「おおすみ」は、全長約1メートル、重量24キログラムの小型衛星で、地球周回軌道に投入された後、正常に電波信号を送信していることが確認された。これまで同研究所は4度にわたる失敗を経験しており、今回の成功は関係者にとって長年の努力が実を結んだ瞬間となった。
L-4Sロケットは、固体燃料を用いた多段式ロケットで、誘導装置を持たない簡素な構造が特徴とされる。そのため、打ち上げ時の気象条件や発射角度の調整には極めて高い精度が求められた。関係者によれば、今回の成功は試行錯誤を重ねた地道な改良の積み重ねによるものだという。
政府関係者からは、今回の成果を受けて、宇宙開発を国家的事業として本格化させるべきだとの声も上がっている。日本の宇宙研究は、ここに新たな一歩を刻んだ。
— RekisyNews 科学面 【1970年】