洞窟に現れた白衣の貴婦人 ーー ルルドで少女が聖母出現を証言

【ルルド 2月11日】

本日、フランス南西部オート=ピレネー県ルルドの郊外、マッサビエル洞窟において、聖母マリアが出現したとする証言が伝えられ、町に大きな衝撃が広がっている。

出現を見たと語るのは、地元の貧しい家に生まれた14歳の少女ベルナデット・スビルー。少女は薪拾いのため洞窟付近を訪れた際、洞窟の奥から突然光が差し、白い衣をまとい、青い帯を締めた女性が現れたと述べている。女性は無言のまま微笑み、祈る仕草を示した後、姿を消したという。

この証言は瞬く間に町中へと伝わり、洞窟には好奇心を抱いた住民や信心深い者たちが集まり始めている。一方で、地方当局や聖職者の間では、少女の体験を幻視や錯覚とみる慎重な見方も強く、現時点では公式な判断は下されていない。

少女はこれまで健康に問題を抱え、教育も十分に受けていないとされるが、証言の一貫性と落ち着いた態度から、虚偽を語っているようには見えないとの声も上がっている。家族は騒動に戸惑いながらも、「娘は見たままを語っているだけだ」と語った。

この出来事が宗教的啓示なのか、あるいは別の現象なのかは、今後の調査を待つほかない。しかし、静かな巡礼地であったルルドが、信仰と懐疑が交錯する場となりつつあることは確かである。

— RekisyNews 宗教面 【1858年】

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