砂漠の都ついに屈す ーー バグダード、モンゴル軍に降伏

【バグダード 2月10日】

チグリス川流域の大都バグダードは本日、包囲を続けていたモンゴル軍に対し降伏した。城壁の外では投石機が昼夜を分かたず稼働し、補給路は完全に断たれていたと伝えられる。都は数週間にわたる攻囲戦で疲弊し、抵抗の継続は不可能と判断された

都内では降伏をめぐる動揺が広がり、学者や商人らが避難の手立てを探す姿が見られた。学問と交易の中心として知られたこの都が、武力の前に門を開く決断を下したことは、周辺諸国にも大きな衝撃を与えている。関係者によれば、降伏条件を巡る交渉は短期間でまとまり、指導者層は流血の回避を期待していたという。

しかし、城外に布陣するモンゴル軍の動向は予断を許さない。入城は三日後とされ、その後の処遇については不透明なままだ。市中では食糧不足と不安が同時に高まり、礼拝所や市場でも緊張が漂っている。

バグダードは長らく宗教と学問、商業が交差する都として栄えてきた。今回の降伏は、この地の秩序が大きく転換する節目となる可能性がある。

— RekisyNews 国際面 【1258年】

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