【ニューヨーク 2月10日】
米国の人気楽団指揮者グレン・ミラーに対し、本日、代表曲「チャタヌーガ・チュー・チュー」のレコード売上が120万枚を突破したことを記念し、史上初となるゴールドディスクが授与された。音楽業界において販売実績を公式に顕彰する試みは前例がなく、新たな評価の形として注目を集めている。
「チャタヌーガ・チュー・チュー」は、昨年公開された映画『銀嶺セレナーデ』の挿入曲として発表され、軽快なリズムと列車の走行音を思わせる編曲で一躍人気を博した。ラジオ放送を通じて全米各地に広まり、若者から兵士まで幅広い層に親しまれている。
今回授与されたディスクは、実際に金で作られたものではないが、記録的な販売枚数を象徴する記念品として特別に製作された。関係者によれば、今後この形式が他の音楽家にも適用される可能性があり、レコード産業の新たな慣行となることも予想されている。
ミラーは授与式の場で、「この音楽が多くの人々の心を明るくできたなら、それ以上の喜びはない」と述べ、楽団員や支持者への感謝を表した。戦時下にあって娯楽の役割が重みを増す中、今回の出来事は音楽の持つ影響力を改めて示すものとなった。
— RekisyNews 文化面 【1942年】
