極秘の机上演習が国会で露見 自衛隊「三矢研究」問題化

【東京 2月10日】

本日、衆議院において、自衛隊が極秘裏に実施していた机上作戦演習「三矢研究」の存在が取り上げられ、国会内外に波紋が広がっている。防衛当局が内部研究として進めてきたとされる内容が、立法府の場で明るみに出たことで、政府の文民統制の在り方が厳しく問われる事態となった。

問題となった三矢研究は、武力衝突や国内情勢の急変を想定し、自衛隊の行動を机上で検討したものとされる。関係者によれば、外部には一切公表されておらず、限られた幹部の間でのみ共有されていたという。国会では、こうした研究が憲法の枠組みや政治の統制を逸脱する恐れがあるのではないかとの指摘が相次いだ。

質疑の中で政府側は、「実戦を想定した作戦計画ではなく、あくまで理論的な研究に過ぎない」と説明した。しかし、演習の想定には有事下の国内対応や治安維持に関わる内容も含まれていたとされ、野党からは「国民に知らされないまま軍事的検討が進められていたこと自体が問題だ」と強い批判が出た。

傍聴席では緊張した空気が漂い、答弁の一言一言に注目が集まった。戦後の安全保障体制の下で、自衛隊の活動範囲と政治の関与をどこまで明確に線引きするのかという根本的な課題が、改めて突き付けられた形である。

— RekisyNews 政治面 【1965年】

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