蔚山城の籠城、ついに凌ぐ ーー 加藤清正ら明・朝鮮軍の総攻撃を撃退

【蔚山 2月9日】

朝鮮出兵が長期化する中、慶長の役における最大級の激戦の一つ、蔚山城の戦いがこの日、大きな転機を迎えた。蔚山城に籠城していた加藤清正・浅野幸長ら日本軍は、明・朝鮮連合軍による最後の大規模攻撃を撃退し、包囲戦は事実上の終結を迎えた。

明・朝鮮軍は数に勝る兵力を背景に、度重なる総攻撃を敢行したが、日本軍は急造ながら堅固に築かれた城郭と鉄砲を活用し、防戦に徹した。兵糧不足や寒気に苦しみながらも、守備側は組織的な反撃を続け、連合軍に甚大な損害を与えたとされる。

この日の戦闘後、明・朝鮮軍はついに包囲を解き撤退を開始した。退却する連合軍に対し、援軍として到着していた毛利秀元らが追撃を行い、戦場は混乱を極めた。これにより、日本軍は蔚山城を保持したまま戦局を乗り切る形となった。

蔚山城の戦いは、慶長の役後半における日本軍の防衛戦の象徴とされ、以後の講和交渉や戦争終結の流れにも大きな影響を与えることになる。苛烈な籠城戦の末に得られたこの戦果は、戦場における消耗と限界を双方に強く印象づけた。

— RekisyNews 戦史面 【1598年】

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