【シンガポール 2月8日】
本日未明、マレー半島南端に位置する英領シンガポールにおいて、大規模な地上戦が始まった。北方から進撃を続けてきた日本軍部隊がジョホール海峡を越えて島内へ渡り、防衛線を敷く英軍・連合軍部隊と各所で交戦状態に入った。
夜明け前から砲声と銃声が響き、北西部の海岸線では上陸を試みる部隊と防御側との間で激しい応酬が続いている。英軍は長年「東洋の要塞」と称してきたこの拠点の防衛に全力を挙げているが、制空権を握る日本軍の航空攻撃により、通信施設や補給路の一部が損傷したとの情報も入っている。
市内では早朝から空襲警報が鳴り響き、多くの住民が防空壕や公共施設に避難した。港湾地区では倉庫や埠頭が攻撃を受け、煙が立ち上る様子が確認されている。民間人の間には不安が広がり、物資の買い占めや郊外への退避を試みる動きも見られる。
英当局は「シンガポールは必ず保持される」と強調し、反撃の構えを崩していない。一方、日本軍は短期間での決着を視野に入れているとみられ、島内の防衛線突破を狙い攻勢を強めている。マレー作戦の帰趨を左右するこの戦いは、今後数日の展開が極めて重要になるとみられる。
— RekisyNews 戦記面 【1942年】
