【東プロイセン・アイラウ 2月8日】
前日より続いていたアイラウ近郊での大規模な会戦は、本日未明まで激戦が続いた末、フランス軍が戦場を保持する形で終結した。降りしきる雪と厳寒の中、皇帝ナポレオン率いる軍勢は、ロシア帝国軍の強固な防御と度重なる反撃に直面し、両軍とも甚大な損害を被る消耗戦となった。
戦闘は、歩兵線が雪原で正面衝突する形で始まり、砲兵の集中射撃が戦場を覆った。視界を奪う吹雪のため部隊の把握は困難を極め、友軍同士が入り乱れる混戦も各所で生じた。フランス軍は中央で押し返される場面もあったが、騎兵隊の突撃と砲兵の再配置により、前線の崩壊を食い止めた。
ロシア軍は粘り強く抵抗し、夕刻には反攻を試みたものの、補給の遅れと兵の疲弊が次第に顕在化。夜陰に乗じて戦列を整えつつ後退した。これにより、戦場を保持したフランス軍が勝者と見なされるが、その代償は極めて重い。
現地では倒れた兵の収容と負傷者の救護が続けられており、戦場一帯は静寂と雪に覆われている。今回の会戦は、短期決着を期した皇帝の思惑とは裏腹に、今後の戦局が長期化する兆しを示した。
— RekisyNews 戦記面 【1807年】
