【東プロイセン・アイラウ 2月7日】
本日、東プロイセンの小村アイラウ周辺において、フランス皇帝ナポレオン率いる大軍と、ロシア帝国軍を主力とする連合軍が激しく衝突した。深い積雪と吹き荒れる吹雪の中で始まった戦闘は、朝から夕刻に至るまで断続的に続き、双方に甚大な損害を与えたが、明確な勝敗はなお見通せない状況となっている。
フランス軍は、前日より敵を押し崩すべく攻勢を試みたものの、ロシア軍はアイラウ周辺の高地と集落を巧みに利用し、頑強な防御線を構築。砲兵の激しい応酬と歩兵の白兵戦が雪原各所で展開され、戦場は凍りついた死傷者で覆われた。視界を遮る吹雪は部隊の統制を困難にし、命令伝達の遅れが各所で混乱を招いたと伝えられる。
戦闘の最中、フランス軍は大規模な騎兵突撃を敢行し、中央部で連合軍を圧迫する場面もあった。しかしロシア軍は予備兵力を投入してこれを食い止め、戦線は決定的には崩れなかった。日没後も銃声と砲声はやまず、双方とも疲弊の色を濃くしている。
現地住民の証言によれば、「昼でありながら夜のように暗く、雪と煙で敵味方の区別もつかなかった」という。戦場となった村や畑は荒廃し、多くの民家が破壊された。
この戦いは、今冬における一連の作戦の帰趨を左右する重要な局面と見られており、両軍とも明日の動向に注目が集まっている。
— RekisyNews 戦史面 【1807年】