スペースシャトル飛行士、人類初の自由遊泳に成功

【地球周回軌道上 2月7日】

米国の有人宇宙船スペースシャトル「チャレンジャー」による飛行任務で、本日、ロバート・リー・ステュアート飛行士とブルース・マッカンドレス2世飛行士が、命綱を装着しない状態での船外活動に成功した。推進装置を背負い、機体から完全に離れて宇宙空間を移動する試みは、人類の宇宙活動史上、前例のないものである。

この船外活動では、飛行士が小型の噴射装置を操作し、シャトル周辺を自由に移動した。地球を背景にゆっくりと進む姿は、船内や管制施設に強い緊張と興奮をもたらした。これまでの船外活動は安全確保のため命綱が必須とされてきたが、今回の成功により、宇宙空間での作業自由度が大きく広がる可能性が示された。

地上の管制担当者は「極めて精密な操作が要求されたが、計画通り遂行された」と評価している。今回使用された装置は、将来の衛星回収や修理作業を想定したもので、軌道上作業の新たな手段として注目を集めている。

人類が初めて“ひもを解き放たれた”瞬間は、宇宙利用の次の段階を予感させる出来事となった。

— RekisyNews 科学面 【1984年】

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