チャップリンらが映画会社を共同設立

【ロサンゼルス 2月5日】

本日、俳優チャーリー・チャップリン、女優メアリー・ピックフォード、俳優ダグラス・フェアバンクス、映画監督D・W・グリフィスの四名が共同で映画製作・配給会社「ユナイテッド・アーティスツ」を創業したと発表した。名声と実績を兼ね備えた映画人が自ら会社を立ち上げるのは極めて異例で、映画界に大きな波紋を広げている。

新会社設立の背景には、既存の大手製作会社による契約や制作体制への不満があったとされる。俳優や監督が作品内容や配給に関して十分な発言権を持てない現状に対し、四人は創作の自由を守るため、自分たち自身で経営を担う道を選んだ。ユナイテッド・アーティスツは、作品ごとに製作者が主体となり、会社は配給と興行を支援する形を取るという。

記者会見の場でチャップリンは、「芸術が商業の都合に縛られるべきではない」と語り、強い決意を示した。ピックフォードもまた、「俳優が自らの作品に責任と誇りを持てる環境を作りたい」と述べ、同社の理念を強調した。

ハリウッドでは現在、映画産業が急速に拡大しつつあり、制作本数の増加とともに商業主義が色濃くなっている。そうした中で、第一線の映画人が独立し、新たな制作体制を打ち出した意義は大きいとの見方が多い。一方で、経営の安定性や興行成績への不安を指摘する声もあり、前途は決して平坦ではない。

ユナイテッド・アーティスツの誕生は、映画が単なる娯楽産業から表現の場として自立していく転機となるのか。今後の動向が注目されている。

— RekisyNews 文化面 【1919年】

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