ウィーンで 国際刑事警察委員会 (ICPC) が発足

【ウィーン 2月5日】

各国の警察当局が連携し、国際的な犯罪に対処するための新たな枠組みが本日、ウィーンで正式に発足した。各国代表の協議を経て設立されたのは、各国警察の情報交換と捜査協力を目的とする国際組織で、今後、国境を越えて活動する犯罪への対応強化が期待されている。

近年、交通網の発達と人の往来の増加に伴い、犯罪もまた国境を容易に越えるようになった。偽造通貨、密輸、逃亡犯の国外逃走など、一国の警察力だけでは対処が困難な事案が増加しており、各国の捜査当局から恒常的な協力体制を求める声が高まっていた。

会議では、各国警察が犯罪情報を迅速に共有し、逃亡犯の所在確認や身柄引き渡しを円滑に進める仕組みづくりが確認された。組織は政治的立場や国情の違いを超え、純粋に刑事捜査の実務に限定して協力することを原則とする。これにより、捜査が外交問題に発展する事態を避けつつ、実効性ある連携を図る狙いがある。

初期段階では、各国の警察幹部による定期的な会合や、指名手配情報の共有が主な活動となる見通しだ。出席者の一人は、「犯罪者が国境を盾に逃げる時代は終わらせなければならない」と語り、国際社会として治安維持に責任を持つ姿勢を強調した。

この新組織の発足は、近代化が進む世界において、治安の在り方が国家単位から国際協調へと移行しつつあることを示す象徴的な出来事といえよう。

— RekisyNews 社会面 【1923年】

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